Si servoの制御方式は単なるマイクロステップ制御ではありません。

モータ後部にエンコーダ及びメモリ素子を搭載。
１回転４００パルス分解能のエンコーダ位置情報と電流フィードバックを基準とし、さらにモータ固有のデータを工場出荷時にメモリに記憶させ、モータ駆動時に補償・抑制する精密なデータベース補正型制御法で、実際の停止精度を１００００パルスエンコーダ相当まで引き上げ、マイクロステップ制御では不可能とされていた、高速・高精度（１パルスごとの等ピッチ）位置決めを実現しています。

コギングトルクやトルクリップルは、モータの加工、組立精度に起因して発生し、これらは低振動、高精度位置決めを阻害する大きな要因となっています。

Si servoでは、これらの制御に悪影響を及ぼすモータ固有のデータとマイクロステップ制御時の位置決め精度を正確に測定し把握。
最適電流波形としてデータベース化し、モータ後部のメモリ内に記憶され、電源投入時にエンコーダケーブル経由にてドライバーに転送し、モータ動作時に最適な補正電流指令を高速に与える事で、モータの持つ振動要素を大幅に取り除く事が可能になりました。

Si servoは、Cuty-Axisと同様に、内部に位置決め機能を内蔵しています。

通常の汎用サーボドライバでは、上位コントローラからのパルス列位置指令により位置制御が行われますが、Si servoでは、外部からの制御入力や通信コマンドにより、内部メモリに記憶させたポイントテーブルデータ（最大２５６ポイント）を利用したプログラム運転をする事が可能です。

もちろん通常のサーボドライバと同様にパルス列による位置制御も可能です。